イタいの(後編)

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「その“関係ない白雪さん”っていうのは、彼女に言わないほうがいいよ」 「言うつもりはないですけど……どうしてですか?」 「知らない」 そんなぁ……という口調で、彼の名を呼ぶ。 「情けない声で呼ばないで」 「だっ……て」 「……今以上に、相手のことを考えてみるとか。そしたら自ずと気付くでしょ。野々原さんを大好きな彼女が、関係ないって言われればどう思うかくらい」 「……あ」 「向こうはきっと、関係ないなんて思ってないんだ。それくらい聞いてると分かる。……その子も大内くんも、本当に良い子だね」 ……。 「はい……」 嬉しかった。 2人が佐々さんに褒められたこと、凄く嬉しい……。
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