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和「そうです、
霧宮さんもきっと俺の事をそんなに知らないはずです。
たぶん俺の事を運命の人としか見てないでしょう。」
霧「え、えっと…そうね。」
和「俺はただ運命の人だからって理由だけで霧宮さんと結婚するのは嫌です。
それによく言うじゃないですか、
友達からの恋って。
きっとお互いを深く知り合って…
それからお付き合いしてからでもきっと遅くないし!!
それに…」
霧「それに?」
和「うっ…
そ、それに!!
そうして付き合ったほうが絶対にいいと思います!!///
だから…
まずは俺と友達になってそれから決めるのも悪くないはずだと思います!!」
霧「…………………」
俺はテンパっている事を隠す為に彼女にそう吐き捨てるように言う。
早口だったのか彼女はポカンと俺を見たまま呆然としていた。
和「(う、うわぁぁぁぁぁぁあぁぁあ!!!?
な、なに偉そうに恋について語ってるんだ俺はぁぁぁ!!
マトモに恋愛したことないのに…霧宮さんになんと言うことを………)」
霧「…………ぷっ、ぷぷ…
あははは!!
あはははははは!!」
俺は自分がいましたことを悔やんだがそのすぐ後で霧宮さんが突然笑い出した。
和「あの…霧宮さん?」
霧「ははは…やっぱり私の思った通りの人、
恋する乙女みたいだったけど貴方のいってることも確かに正しいわよね。
ごめんなさいねいきなり。」
和「あ、いや…
こちらこそ、突き飛ばしたうえにあんな失礼なことを。」
霧「いいのよ、
ますます貴方の事が好きになっちゃったから。
それじゃあ、明日から私達は友達ね。
よろしくね細崎くん。」
霧宮さんはそう言うと手を差し伸べてきた。
握手を求めてるようだ。
和「こ、こちらこそよよろしくお願いします。
こんな俺でよければ…」
俺も彼女の手を握り握手をかわす……筈だった。
グイッ!!
和「おわっ!?」
霧宮さんは突然手を力強く引き俺を引っ張る。
不意打ちだったため抵抗できずに俺は霧宮さんの方へ引っ張られる。
そして、
霧「んっ…」
和「!!!!!!?!?!?」
そのまま彼女がもう片方の手を俺の首に回し、
そのまま唇を俺の唇に重ね合わせた。
おれは突然のことで何が起きたか把握できずにそのまま動けなかった。
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