第1話 ぽちゃっと新生活!!

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和「あ、ありがとうございます。 お陰で何ともないですよ。」 ???「い、いえ。 その……下向きながら歩いてて…カラスのことに気が付いてなかったみたいなんで。 め、迷惑でしたか?」 メガネの生徒は申し訳なさそうに顔をうつむかせる。 和「い、いや!! 貴女のおかげで助かったんです。 迷惑なんてとんでもない!!」 ???「そ、そうですか…よかったぁ。 私よくみんなを振り回してたので、今のことも迷惑だったんじゃないかと思って…… あ!! 呼び止めてすみません!! 弟たちのご飯を作らなきゃいけないのでこれで!!」 メガネっ娘は安堵したあと思い出したように頭を下げて走り出す。 和「あ、あの!!」 ???「は、はい!?」 和「…えっと、 俺は細井和彦って言います!! 貴女の名前は!!」 刹「は、はい!! 私は刹那麻耶って言います!! そ、それじゃあ!!」 そう言うと刹那さんは頭を深く下げて走っていってしまった。 和「うーん…これから上には気を付けないとね。」 俺は上を見ながらそう呟いたその時、 俺の携帯が鳴った。 和「ん…あっ!! しまった、今日はあの日だ… も、もしもし?」 ???「コラァデブタぁぁぁ!! お前時間過ぎてんぞ!! 何してる!! 今日はお前の担当だろ!?」 電話に出たとたん俺の耳を貫く怒鳴り声が聞こえた。 俺のバイト先の店長のジョーさんからだっだ。 和「す、すみませんジョーさん。 今家に帰る所なんです。 あと10分後にはそちらにいくので!!」 ジ「ぜってー来いよ!! じゃなきゃ給料半額だからな!!」 ジョー先輩の怒鳴り声を最後に電話は切れてしまった。 和「…はぁ、 とにかく急いで帰るか。 んで準備を43秒で仕上げよう。」 俺はそう決めて住宅街を走り、俺の家に向かった。
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