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和「…………ってことがあったんだよ。
ん?
おーい聞いてるか妹?」
妹『あ、あぁ…
いや…まさか愚兄みたいなまん丸人間でも告白されるんだね~っと。
ネットの掲示板にコメッてたとこ。』
和「おい馬鹿、変なこと打ち込むなよ。
全く…助かるのは食材の仕送りだけだよ。」
俺はカップラーメンの完成を待ちながら実家で暮らしている妹に電話をしていた。
妹は俺が家を出てこの学園に通うことを決めたときに反対した一人だったが、
俺が実家を出たは実家で祖父母と暮らしている。
そしてネットを頻繁に使っているおかげでかなりの情報通だ。
妹『いやしかし、
いいコネを掴んだみたいで少し安心したわ。』
和「コネ?
行きなりなに言い出すんだよお前は。」
俺が妹にそう言うと妹はため息をついて
妹『……もしかして愚兄、
霧宮って女子のことなにもわかってない?
霧宮と言えばその辺りではかなり噂になってるはずだけど…』
和「言ったろ、
行きなり告白されただけだって。
それで、霧宮さんってどんな人なんだ?」
妹『これだからスマホだけの人は…
いいかい愚兄、
愚兄に告白をした霧宮さんはね?
その学園でNo.1の人気を誇るお嬢様なんだよ。
おまけに名実とものね、
実際彼女の父は大企業の社長だそうだし。』
和「……………マジ?」
妹『マジ。
そう言えば愚兄、もう三分たってるけど大丈夫?
カップ麺伸びるよ?』
和「え?
あ、ほんとだ。
てかよくわかったな俺の食ってるもの。」
俺は妹にいったあとカップ麺の蓋をとる。
妹『ば、馬鹿言え。
私は愚兄の兄妹なんだから…わかってて当たり前だろ?
どうせ愚兄の事だからきっとカップ麺だけの生活を続けてるんじゃないかって』
和「さすが、俺の妹だわ。
仕舞いには実は近くにすんでる…何てこと言わないよな(笑)?」
妹『!?
ば、馬鹿言うんじゃないよアホ兄貴!!』
妹は電話越しにそう怒鳴ると電話を切ってしまった。
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