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桜舞う春、春は出会いと別れの季節というけれど私にとっては別れの季節でしかない。
「なーに、ボーッとしてんの悠。早くしないと遅刻するよ」
そう言って私を急かすのは小学校からの友達である沙羅。
地元の高校に進んだ私は、代わり映えのない友人たちと何事もなく高校三年間を過ごすはずだった。
「…であるからして我が校の一員となった君たちには…」
どこでも変わらないような校長の式辞を終え、ついに最後の新入生誓いの言葉となった。
すでに夢の世界に旅立ちかけていた私は新入生代表の名で覚醒させられることとなる。
「新入生代表、佐崎涼太君」
さっさっ佐崎!!!! 声には出さなかったものの心中穏やかではなかった。
なぜなら奴は、、、、
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