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全体の説明と個人的な説明が終わり、整列の時間になった。
後少しで言わなければいけない、そう思うとなんだか胸がドキドキした。
「雛音ちゃん」
透くんに声をかけられる。
どうしたのだろう。
アドバイスか？
「波原高等学校より波原中学校ではいったやつのほうが偏差値高いんだからな」
「へ？」
いきなり何を言うかと思ったら…
目が点になってしまった。
「……あはははははっ！！！！透くん最高！負けず嫌いなんだね！！」
なるほど、私が新入生代表なのが気に食わないのだ。
自分が一番かしこいのいという彼の意見だろう。
「透くんがかっこよくてかしこいのは恭から聞いてます！わかってるよ！」
「俺のかっこよさは口では表現できないと思うんだけど」
「もう！透くんおもしろすぎ！！！」
お腹が痛くなる程笑った私は気がつけばリラックスしていた。
もしかして透くん……
「ありがとう」
緊張していた私の調子を元に戻すため透くんは冗談をいってくれたのか。
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