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「なにが?」
「リラックスするためにいったんでしょ?」
「本当に雛音ちゃんは頭の中がファンタジーだな」
何それ、嫌みなのかほめられているのか。
でもきっと透くんは優しい人。
「褒め言葉としてうけとっとく」
「お好きに」
透くんは不適な笑みを浮かべ、列に並んだ。
入学式への入場が始まる。
私たちのクラスも歩き出し、体育館へと入った。
体育館には保護者や3年生がすでにおり、盛大な拍手で迎えられた。
クラスごとに着席し、全クラス席に着くと同時に入学式が始まった。
頭の中でそういうかシュミレーションを開始。
来賓の方々の話んんか聞いていなかった。
そしてそのときが訪れる。
「新入生代表挨拶」
司会の声が私の名を呼ぶ。
「1年4組、神崎雛音」
目を閉じて深呼吸。
「はい」
恭、私ここにいるよ。
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