16人が本棚に入れています
本棚に追加
自己紹介の後、早速日立さんに話しかけにいった。
向こうも私の事を覚えていた。
一瞬気まずい空気にはなったが
「私、波原の事よくわかんないから校内とか案内してください!先輩」
「え?私?恭や金谷くんにいったらいいじゃん」
「女子の友達が欲しいよ!!よかったらお友達になってください」
へへっと照れ隠して微笑むと、不器用に日立さんも笑った。
その笑顔を見て、この子はきっと悪い子じゃないと感じたのだった。
そんなこんなでかごめと仲良くなり、今では一番よくつるんでいる。
恭とかごめも昔付き合ってたからと言って仲が悪い事もなく、3人で話したりすることもあった。
透は毛嫌いしているけれど…
付き合ってた事の話しはしていない。
あの日、泣いていた理由も聞けなかった。
かごめも私に何も聞いてこなかったので結局、なかったことになっている。
いつか、お互いにはなせる日が来るといいなとは思っている。
最初のコメントを投稿しよう!