03.クラスメイト 神崎雛音

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自己紹介の後、早速日立さんに話しかけにいった。 向こうも私の事を覚えていた。 一瞬気まずい空気にはなったが 「私、波原の事よくわかんないから校内とか案内してください!先輩」 「え?私?恭や金谷くんにいったらいいじゃん」 「女子の友達が欲しいよ!!よかったらお友達になってください」 へへっと照れ隠して微笑むと、不器用に日立さんも笑った。 その笑顔を見て、この子はきっと悪い子じゃないと感じたのだった。 そんなこんなでかごめと仲良くなり、今では一番よくつるんでいる。 恭とかごめも昔付き合ってたからと言って仲が悪い事もなく、3人で話したりすることもあった。 透は毛嫌いしているけれど… 付き合ってた事の話しはしていない。 あの日、泣いていた理由も聞けなかった。 かごめも私に何も聞いてこなかったので結局、なかったことになっている。 いつか、お互いにはなせる日が来るといいなとは思っている。
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