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「透!」
放課後、教室に残っていた透に話しかけた。
今日話していた内容を聞いてみようと思ったのだ。
「ん?何?」
どこからそんなフェロモンが出てるんだろうか。
何回も話したことはあるのだが、未だに慣れない。
「俺のイケメンオーラにやられちゃった?」
「その言葉で現実に戻ってこれた」
透が笑っていた。
「じゃなくてー、今日さ、恭委員会らしいから終わるまで近くのカフェで待ってようよ!」
恭は美化委員になっており、放課後に花の苗植えがあるらしい。
透の部活も毎週月曜はないため、3人で帰るのが日課だった。
「え?俺は別に雛音と2人で帰ってもいいけど?」
「嫌だよ!透のファンに殺されるわ」
「カフェも同じじゃん?」
「あ、そっか……」
「ここじゃダメなの?学級委員の仕事あったろ?なんか、この前とったクラスのアンケートの集計」
「あ!そうだね!明後日までだったね!それしながら待っとこう!」
教室では聞きにくかったが、カフェで話しているのを見られるよりはましだ。
透の近くの机に荷物を置き、椅子に座った。
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