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「あ、あの!?恭がよく話してた…えっと…あかね?」
「雛音です」
「そそ!雛音ちゃん!!!!」
恭が?
何の話をしていたのだろう。
「華原くんの幼なじみなの!?」
次はその男子をはじき飛ばし、女子が詰め寄って来た。
「え、あ、うん」
目が点になる。
もしかして恭ってもててる?
透くんはもちろんもてているけれど恭は手の届くもて方というか。
小学時代、そんなにもてていなかった恭が!
少し驚いた。
「で、雛音ちゃん。なんでここに?恭の話では南高受けるとかなんとか」
相変わらず冷静な透くんが話題を戻してくる。
あ、恭はそんなことまで透くんに言っているのか。
「えっと、南高は受けずにここにしぼって受けたの。いろいろ自分で考えて。恭にも言ってない」
苦笑いをしてごまかすと透くんはなにかを察したのか
「そっか…驚くだろうな。あいつ」
と何も言わなかった。
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