01.入学  神崎雛音

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透くんはそれ以上私に話しかけず、他の友達と話しをしていた。 静かに窓の外の風景を見る。 あ… 下に見える校門をくぐっている姿。 ギリギリセーフだよ、ばーか その姿をこんな風に見つめるだなんて。 恭、また同じだね そう思いながら微笑んでいた。 「おーい、一旦席ついて」 その瞬間、先生が教室に入ってきた。 「え!?小島が担任!?」 「さいあく!!」 「非常に残念だが担任発表は後でのお楽しみです。入学式中に発表されるから俺だと思うな?」 一貫組がさわいでいるのを小島と呼ばれる先生が笑い飛ばしていた。
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