爪痕を修復する

3/23
前へ
/43ページ
次へ
「だぁあああ!!なんでアンノウンの臭いがすんだよ!!!」 教卓をひっくり返した張本人がガシャンッと椅子を蹴った 梓は「またか…」と思いながらも彼が口走った言葉に、首を傾げた 莇真太郎 ここの教師であり、現在梓たちの担任を受持つ 教師としては其なりに優秀であるが、いかせんキレやすい 普段はお調子者だが 「………先生、アンノウンがいるんですか?」 「知らねぇよ!!第三学園に気配はねぇからな!臭いだけが漂ってやがる!!」 真太郎は苛立ち露にそう梓に告げた 第三学園には居ない 彼が言うならば確かだろう じゃあ、一体何処…? 「あ…………」  
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加