魔法大会

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トオル「……!…拓斗?」 チラッと拓斗が俺を見たのが分かった。ヴァスさんも見たようで俺に視線を向けて確認してきた、と思ったら表情を変えた。 何だ?もしかして背後に居る魔族が怪しげな行動でも取ったか? ヤルト「《まぁ…取りそうな雰囲気かな?試合を見て怪しげな笑みを漏らしてるから…》」 いぃ!?気色悪っ!!俺の背後に居るなよ!! ヴァス「《神帝…気付いとるかの?》」 トオル「!《もちろん、神様からも聞いてますから気付いてますよ……振り向きたくないですけど…》」 そう返せば気付かれない程度に俺の方を見ていたヴァスさんは、俺の返事に苦笑いを漏らした。 ヴァス「《正体は、分かっておるかの?》」 『おぉ…生徒会も1年も残り二人に成ったぞ!!残ったのは、会長と副会長、チトセに拓斗だ!!』 トオル「ふぅ…《正体は、多分…いや確実に魔族だと思いますが下手に動けませんよ?》」 隠さずに答えればヴァスさんは、やっぱり目を見開いて驚いている。ヴァスさんの隣に居る陛下が驚いているヴァスさん気付き、どうしたのか聞いてきてるけど何でも無いですよと誤魔化してる。 俺も同じ立場だったら同じように誤魔化してるだろうな…下手に伝えたら混乱するだろうから、さ。
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