1385人が本棚に入れています
本棚に追加
トオル「……!…拓斗?」
チラッと拓斗が俺を見たのが分かった。ヴァスさんも見たようで俺に視線を向けて確認してきた、と思ったら表情を変えた。
何だ?もしかして背後に居る魔族が怪しげな行動でも取ったか?
ヤルト「《まぁ…取りそうな雰囲気かな?試合を見て怪しげな笑みを漏らしてるから…》」
いぃ!?気色悪っ!!俺の背後に居るなよ!!
ヴァス「《神帝…気付いとるかの?》」
トオル「!《もちろん、神様からも聞いてますから気付いてますよ……振り向きたくないですけど…》」
そう返せば気付かれない程度に俺の方を見ていたヴァスさんは、俺の返事に苦笑いを漏らした。
ヴァス「《正体は、分かっておるかの?》」
『おぉ…生徒会も1年も残り二人に成ったぞ!!残ったのは、会長と副会長、チトセに拓斗だ!!』
トオル「ふぅ…《正体は、多分…いや確実に魔族だと思いますが下手に動けませんよ?》」
隠さずに答えればヴァスさんは、やっぱり目を見開いて驚いている。ヴァスさんの隣に居る陛下が驚いているヴァスさん気付き、どうしたのか聞いてきてるけど何でも無いですよと誤魔化してる。
俺も同じ立場だったら同じように誤魔化してるだろうな…下手に伝えたら混乱するだろうから、さ。
最初のコメントを投稿しよう!