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「……1週間内にエスカレット王国の国民達を避難させるのは、難しくないが混乱を引き起こす。出来れば混乱…不安を小さくしたい。何か提案は、有るか?」
そう本部長が全員に聞けばカルロが攻め込まれる前に攻めちまえば?と言った。それは、それで良いかもしれないけどさ…
タクト「……あの、失礼ですけど…今の皆さんのレベルで上級魔族に太刀打ちが出来るのでしょうか」
手を上げながら言う拓斗にカルロやラルスがフード越しに睨み付けてきたのが分かる。その視線に拓斗も分かるようで一瞬ビクッとしたか真っ直ぐと二人を見た。
タクト「自信が有ると言うならば、勝って見せて下さいよ!」
そう言って俺を見てきた。つまり俺頼み…
トオル「…俺の意見を聞かずに決めるんじゃない。生憎ですけど上級魔族のレベルを知らないから体験する事は、出来ません」
タクト「神様に聞いた限りだと…Xランク以上」
ヤルト?何時の間に拓斗に教えてたんだよ?
《魔法を教えてる時。ただ…元人間の魔族は、手出ししないと思うけどな。彼らは、ただ普通に暮らし家族を持ちたかっただけで争うのを嫌っている。拓斗も知っている筈だよ?》
トオル「(それをあえて言うのは、生存者を増やす為か…)分かったよ、引き受けてやる」
俺が引き受ければ拓斗が俺を見てきた。見てきた拓斗に小声で生存者を増やす為だろう?と言えば頷き肯定した。
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