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トオル「……指輪、どうしよう」
それから結婚式やら悩んでいたせいで仕事が進まなくって、ずっとレファに書類の山を持たせ続けた。その日の夜…
トオル「……なぁチトセ?」
チトセ「ん?」
トオル「そろそろ卒業だけどさ…どうする?その…け、結婚式…」
チトセ「ふぇ…?結婚式?」
鍋を掻き混ぜていたチトセに吃りながらも聞けば目を見開きながら振り向かれた。絶対に顔が赤く成ってるだろうけど逸らさずにチトセを見る。
トオル「望むなら…用意してくれるってレファに言われてさ、どうする?」
チトセ「えっあ…嬉しいけど、忙しくない?凄い山に成ってたよ?」
トオル「あの山は…その…結婚式をどうしようか悩んでいたら溜まっちゃって…」
そう素直に返せばチトセは、赤く成りながらも笑顔を浮かべてトオルも望むならね!と返された。その返事に俺は、本当に嬉しくって満面の笑顔を浮かべた。
夕食を済ませて風呂も済ませて、あと寝るだけに成って、まだ眠くなかったからリビングのソファーに座って結婚式をどうしようか考えていたらチトセが隣に座り抱き付いてきた。
チトセ「ねえ、トオル?」
トオル「ど、どうした?」
風呂上がりらしくって振り向いて見たチトセの頬は、ほんのり赤く染まっていて色っぽい。
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