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トオル「……着こなしては、いないよなぁ…」
ヴァス「そうでもないぞ?では、こっちじゃよ!」
歩き出したヴァスさんに俺は、フードを被るだけにして大人しく付いて行った。
会場である体育館に入り教師達や他のお偉いさん達なお辞儀して挨拶をしておく。
教師やお偉いさんだけじゃなく1年から3年生も保護者も驚き騒いでる。そんな皆に人差し指を唇に当てて静かにするように伝えれば直ぐに静かになった。
「《何じゃトオル?帝代表かい?》」
トオル「《あっロア爺、おはよう。当日に成って代表で話してくれって言われて…》」
「《ヴァスらしいの…まぁ頑張るんじゃなトオル》」
それだけ言って念話を切ったロア爺。それだけかよ…
そんなこんな時間が経ち卒業式が始まった。何か周りが微かにニヤニヤと笑っているのは、気のせいですか?
《みーんな、卒業生達が透を見てどんな反応するか、わくわくしてるみたいだね…》
だろうと思った。魔王退治以来から勇者の拓斗より俺の方が人気有るし憧れてくれてる人が多いらしいし…
そうヤルトと会話をしながらヴァスさんから受け取った予定表をパラパラと卒業式の邪魔に成らないように確認する。
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