感染

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「ねー!真咲ちゃん、俺誰にでも 言ってないからね!」 「う、うん。」 どっちでもいいんだけどな。 そう思いながら、適当に返事をして。 「あ、あの…」 私の声に、真さんの視線が動く。 今日の私の心臓の動きは体に悪い。 悲鳴をあげたり、熱く鼓動を打ったり。 「なぁに?帰りたい?」 ……。 ほら、そんな何気ない言葉にすら 心臓に突き刺さる。 「う、ううん。時間は大丈夫だよ。 さ、さっき、言った…。」 最後まで、言えないまま ゴニョゴニョする。 「さっき?なんか言った?」 「……ううん。気のせい…かな。」 なにが…気のせいなんだか。
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