感染

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「はーい!はい! じゃぁ、俺、立候補する!!」 キラキラと満面の笑みで、 コテコテなセリフを吐き出す チリチリさん。 今度は、それに溜め息をつく。 「はは…。嬉しいなぁ…。」 間違いなく、営業トークです。 棒読みで、苦笑いのまま返して。 …何?これ。 真さんから恋愛相談されて 彼女の仕事やら、なんやら聞かされて 別に…。 今日、何かあるなんて 期待は…少しあったけど…。 何かが、違う流れに乗ってる…。 「真咲ちゃん!」 「あっ、はい?!」 ダン!と、チリチリさんが カウンターに両手をついて。 「真は諦めて、俺にしなよ! つーか、冗談じゃないぜ、立候補!」 力強く、いい放ったーー。 自分の顔が、ボボっと熱を帯びる。 何を言ってるのか、理解する時間よりも熱が早かった。 「ちょっ、ちょっとっ…! わた、私、真さん好きとかって」 待って、待って待って!! 訂正する所がありすぎて、パニックになる。
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