プロローグ

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しゃあん        しゃあぁん    しゃらぁん 五色の玉と舞う花弁、禿(カムロ)の持つ鈴が揺らぐ、若い衆のかざす提灯がぼうっと照らしたあの女は 氷の様に冷ややかな、あるいは冷た過ぎる氷の様に焦がす視線を群がる男に投げ掛けていて まっこと艶やかだったのさ
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