73人が本棚に入れています
本棚に追加
/80ページ
昼日中、見渡す限りに人が居るのに誰も動きゃしねぇ
息も止まらんばかりに泣き叫ぶ禿を近くの女郎に押し付けてあたいは吠える、明日は声が枯れるんじゃなかろうか
从#゚Д从「これだけ人が居て誰も助けに行けねぇのか?!はっ、大の大人が情けねぇ」
从#゚∀从「よく見ておきな、あんた等が花魁の裸を見られるのなんざぁこれが最初で最後なんだからなぁ!!!!」
続けざまに啖呵を切って腰巻きを残し着物を剥ぎ取ると、川っぺりで冷えた水に身を慣らし
一つ息を吸い込んで泡立つ水面を目掛けて飛び込む、身を刺すような水を掻くと思い出すのは里の事
川;゚ -゚)「つん、つんっ!!!今行くからっ
「おい姉さんやめろ!!あんたまで溺れっちまうぞ!!!」
川#; -;)「離せっ離してくれっ!!つん!!!」
息を接ごうと一瞬水面に頭を出すと聞こえるのは取り乱した玖雨留花魁の叫び声
ああ、やっぱりあの女の禿だったのか
最初のコメントを投稿しよう!