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「まず、この学校は君も知ってるだろうが、ヤンキー学校だ。
二つの組合があり、一つは男だけで構成された蚊蚋蟲。
もう一つは女だけで構成された桜彩組。
この二つはこの町界隈のヤンキー集団の中でもトップに君臨している。
組長同士が仲良いから対立はしてないけど。君はどちらに入りたい?」
「ねぇ、バカなの?男女で分かれてるんだろ?なら俺も男子チームに…って嫌だな。だって蚊蚋蟲ってカブトムシで蚊と蚋と蟲だろ?誰だよそんな名前にしたやつ。背中がゾワゾワしてくるじゃねえか。」
「ああ、組長が大の虫好きらしい。因みに特効服の柄はチワワだ。」
そんなこと聞いてねぇ。
てか最早虫じゃねえ。
嫌だな。本当に。
虹色モヒカンと同じ組になるのは。
「あ、そうだ。さっき組合は二つと言ったが、あと二つある。
生徒会とレインボーだ。
レインボーは特異集団だ。組長兼生徒会長の虹色頭を筆頭に、虹色モヒカン、虹色リーゼント、虹色オールバック…とにかく虹色集団だ。組合員は少ないが、個々の戦闘能力のレベルが高い。
続いて生徒会だが、これは今は殆ど力を持ってない。メンバーは三人で、三つのグループの筆頭達なんだが、仲が良過ぎて指揮する奴が居なくてな……。
まあ、こんなところか。おい、ちゃんと聞いてたか?」「話長いし眠かった。んで、結局俺はどの組に入るんだ?」
「おい…。まぁ結局の所、組長との喧嘩に勝つか、気に入られなきゃいけないからな。因みに今までに桜彩組に入った男は居ない。というか桜彩組組長に勝てる男が居なかっただけ。」
そんなにしつこく言うのは俺を桜彩組に入れたいからなのか?それともただ暇だからか…
「クラスも自分で決めていいぞ。とはいっても、勝手に決められる場合もあるが。
三年のクラスは南棟の四階、8クラスあるから。頑張ってこい。」
結局は自分で考えるのが面倒なだけだろ。まぁそういう考え方は嫌いじゃないが。
てか俺、前の学校じゃ2年だったんだけど3年にされるのか。良いのか?そんなことして。まぁ、言うのも面倒だしいいか。
「じゃあ行ってくる。なんかあったらまた来る。じゃあな。」
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