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「柊うちどこ?」
「……南……」
「じゃあ帰る方向一緒じゃん♪
まだ話したいしちょうど良いや♪」
「……深稜は?……」
無関心な僕の心は朔によって動かされる。
「深稜って…朔って呼んでよ♪俺も湊って呼ぶから♪」
名前で呼ばれたのは家族以外で久し振りだ。
「柊湊(ひいらぎみなと)で合ってたよね?俺バカだから間違ってたらごめんね?」
「……大丈夫……朔…」
「良かった♪湊…この後何か予定ある?」
「……特に……」
「じゃあ俺んちおいでよ♪その方がゆっくり話せるしさ♪」
朔の誘いの言葉にまた微かに心が揺れる。
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