第1章

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「柊うちどこ?」 「……南……」 「じゃあ帰る方向一緒じゃん♪ まだ話したいしちょうど良いや♪」 「……深稜は?……」 無関心な僕の心は朔によって動かされる。 「深稜って…朔って呼んでよ♪俺も湊って呼ぶから♪」 名前で呼ばれたのは家族以外で久し振りだ。 「柊湊(ひいらぎみなと)で合ってたよね?俺バカだから間違ってたらごめんね?」 「……大丈夫……朔…」 「良かった♪湊…この後何か予定ある?」 「……特に……」 「じゃあ俺んちおいでよ♪その方がゆっくり話せるしさ♪」 朔の誘いの言葉にまた微かに心が揺れる。 .
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