第1話

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『じゃー、始めよっか』といい、治療が始まった。    私は震えていた。   『だいじょーぶだから。じゃあ、口開けてくださーい』 といい、治療が始まった。 『痛かったら右手あげてくれる?』 と言われた。 『ひゃい(はい)』と答えた。 まずはあの痛い麻酔と戦った。   キュイーンキュイーンキュイーンキュイーンキュイーンキュイーンキュイーンキュイーンキュイーンキュイーンキュイーンキュイーンキュイーンキュイーンという音が鳴り響いた。 ついに私は手をあげた。  『あ、だいじょーぶ?痛かった?』  『ひゃっ、ひゃい。じゃいじょーびゅでしゅ(あ、はい。だいじょーぶです。)』と答えた。  『じゃー、口開けてー』  と言われ、口をあけた。
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