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「おおい、昭介」
「……なに？」
「離れてくれ」
「いっ、…いやだ」
そんな、出来るならしてる、出来ないからしょうがない。
「なんで？」
「……か、顔が」
「顔？」
「いまへにょへにょになってておかしいから、見せられない」
「……へにょへにょ？」
「なんか、にやにやなって、おかしいもん、ドキドキすんのも止まらないし、今見られたら、きっと可笑しいって思われるから」
和也の肩が震える。本当のことなのに笑われては腹立たしく、その首に噛みついた。
「いっ、ごめんごめん」
「……」
「しょうすけー」
「……」
「離れてくれんとなんにも出来んって」
「……だって」
「俺もにやにやしてるよ、一緒って」
「…でも、…オ、オレ、どうしたらいいかわかんない、初めてだし、ほんと、すごい興奮しちゃって、はあはあしてるし、どうしよう、もうなんかいやだ、恥ずかしい」
言い終わらないうちから背中を抱き締められてその力がどんどん強くなる。
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