宝物は腕の中 昭介視点

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「ちょっと、尻こっち向けて」  言われた通りにしようと顔を上げると和也がオレの腰を引き寄せ片足持ち上げた。   「や、え?」  足を上げた隙に身体の下に入り込んだ和也がさっきオレが握っていたそこに口をつけた。 「うそ」 「口、止まってる」 「あ、……あっあ、」  さっきより乱暴に、きつく吸い付かれて腰がふらつく。  目前のそれを銜えるけれど、されてる事の刺激で上手くできない。  オレはこの状態でいる事に最高に興奮して血が沸騰するんじゃないかと思う。  自分を飲み込んでいた温かさがゆっくりと後ろへ移動する。  さっきからずっと、初めての事が続いてる。   遊ぶように動く舌が後ろの窄まりに止まった。  舌先で窄んだ所を押される。そんなところ、人に触られた事ない。さすがに青くなり「そこは汚いって!」と振り返ったら尻の向こうにいる和也と目が合った。  オレを見ながら和也は舌をその小さい孔に捻じ込もうとした。  強烈な羞恥心と正反対の高揚を同時に感じて反射的に顔を背けた。
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