朝はもうすぐ

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  「まさかと思ったけど間違いないよ」  テレビを見つめたままの友人は大きく頷いた。  なんで最近知り合いになった新谷の様子に気が付いてなんでオレの気持ちには気が付かないんだろう?  隠してはいるけれど。 「えーー、どーかなあ? オレは違うと思うけど。だって新谷くん男だよ?」  ちょっと満更でもない自分がいる。  想う事だけの人生だから、ああいう態度で来られると嬉しくて靡いてしまいそうになる。 「昭介は綺麗な顔してるからありえるよ、大学入ってもう数えきれないくらい告白されてるし、男もいたでしょ?」 「まあねぇ、」  どんなにたくさんの人に告白されても目の前の男を落とせなければ意味がない。綺麗な顔だなんて、友人にだけは言って欲しくない。 「どうするの?」 「どうもこうも、なにか言われたわけじゃないのに」 「昭介がへらへらしてるから、勘違いされてるんじゃない? 気がないなら気がない風にしろよ」  ベッドで寝転がっているオレを振り返って友人は強い視線を投げてくる。
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