朝はもうすぐ

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 大晦日、バラエティ番組と行く年くる年を姉と父が交互に見ている。  今のところうまい具合に譲り合っているけれど、そろそろ喧嘩になりそうだ。 さっきから時間が気になって仕方がない。もう日付が変わる。  今頃友人は何してるのかな?  寝転がっていた身体を起こしてコタツに顎を乗せてテレビを見る。  画面の端の数字がまた一つ進んだ。やっぱりメールぐらいいいんじゃないかな。  急いで部屋に戻って充電していたスマホを取り上げるとちかちかと受信ライトが光っていた。  誰かからメールが来てる、見ると友人からだ。慌てすぎて手が滑りスマホを床に落としてしまった。慌てて拾い上げ操作し壊れていないことを確認したオレはほっと胸を撫で下ろした。 『もうすぐ年が明けるな~』  短い文面、友人はもう飲んでる気がする。飲んだ時に寄越すメールに似てる。  たかがメールだけど嬉しい、この短い文を作る時間はオレの事をきっと考えてたんだと思うと頬が緩む。
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