朝はもうすぐ

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「へーきへーき、それより早くつけてよ」 「あ? ああ」  半分以上飲んだので腹が膨れた。  たっぽんたっぽんするけど気にせずベッドにまた転がった。  気持ちいい、ここの布団。  お高いベッドだろうと尋ねたけれど、友人は「知らん」と言っていた。  DVDをセットした友人はちらりとベッドに転がってDSをやってるオレを見た。  友人が入力を切り替えると安っぽい音楽が流れてくる。  DSとテレビ画面を交互に見る。  オフィスで仕事をしていた男にやたらと化粧の濃い、スーツ姿の派手な女が近づく。  男と目を見合わせて女はいやらしく笑い男の太ももに対面で座る。  顔を近づけてキスでもすんのかな?と思ったら口は素通りで耳に真っ赤な唇を近づけた。 「ねえ……」  甘ったるく一言囁いた女は身体を少し離しおもむろに胸元を開いていく。  ボタンをゆっくり外しながら男を妖しく濡れた瞳で見つめる。  
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