幕間挟むよ番外編!!~魔法使いの夜会~

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「ああ、それはー」 「俺が浚ってきたからだよ、ロマン男」 千冬さんの言葉を遮って現れたのは、神楽さんより赤い朱に身を包む男だった しかし… 「浚った、と言うのは聞き捨てならないのですが?」 「安心しろ、変な事はしてないさ」 本当なんでしょうね? 「おいおい…他人の女に手ぇ出すほど飢えちゃいない」 「大丈夫、太陽さん奥手を通り越してヘタレだから」 「…ぐっ」 簪(此方側)!?いくら何でもそれはないだろう…泣いてるぞあの人!? 「だって事実だもの」 「ぐはっ!?」 …この人…浚ってきたとか言っていたが実はめっちゃいい人な気がして来た 「据え膳さえ食えない腰抜け」 「おぅふ!?」 「覗きも出来ないチキン」 「ぬぁふ!?」 何か容赦なく無い!?この人に恨みでも有るのか!? 「更識、いい加減に止めてやれ…こんなのでも私達の恩人なんだ」 こんなの…恩人じゃなかったんですか!? 「仕方ないんだ…一夏より鈍感だから…あんな風に言いたくなってしまうらしいんだ」 一夏を超えた鈍感力だと!? なんてこった…そりゃ仕方な…アレ?てことは…つまり… 「そのつまりだ」 なんですと!? まさかあの千冬さんが… 「おい」 超が幾つもつくブラコンの千冬さんが… 「コラ」 一夏以外の男に… 「神上」 はっ!?なんだこの殺気は!? …後ろから? 「いい度胸だな神上?」 バニーのまま魔力を解放し周りに雪と氷を纏った姿の修羅が刀を持って佇んでいた え?なにこれ怖い 「氷紋剣ー水なる蛇」 あじゃぱぁぁー!?
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