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「さてこれから夜会を始める訳だが…」
今現在、俺達が居るのは夜会の会場…テーブルに着く事はできないが、椅子は用意されている
「怪我が増えてないかい?ロマン少年」
「気にしないで下さい」
「く、苦労人だな君も…」
テーブルに着くのは二十八人…盟主である紅蓮無さんを筆頭に、両サイドに盟主代理である朱月さん、宰相の女性が座る
他の方々も、中々個性だ
2mを軽く超える大男
160cmにも満たない男
女傑と言う言葉が似合う女性
ハニーブロンドの中性的な人物…等々
その他、俺達の様に椅子に座っている十数名…一夏を始め、俺の知り合いが多い
「始める前に、紹介しておこう…我が息子雷仙の友人、神上 真宏君と…更識楯無ちゃんだ」
「あ、ど…どうも」
「よ、よろしくお願いします」
「神楽達と一戦交えて、治療するのに此処に運んだらしい…一人にするのもなんだから、参加してもらった」
「今回の夜会は定例の報告会の様なモノだし、聞かれても特に問題はないだろう…異論はあるかい?」
全員が沈黙を保つ…恐らくは肯定なのだろう
「無いようだ、じゃさっさと終わらせようか」
それから、次々と近況や成果を報告して行く
勿論俺達には、内容の半分も理解できないのだが
それにしても…これだけ強烈な面々をまとめ上げる紅蓮無さん…一体どれほどのモノなのか
「ふむ…報告は以上かね」
おっと、考え込んでいたら報告は終わった様だ
皆さん顔の険が取れてしまっている
「さて、今日の食事番は僕だ…」
パチン!!と指をならすとメイドー無機質な表情を見ると人形だろうーが台車を押して料理を運んでくる
ビジエの丸焼きやスープ、カルパッチョ、サラダ等々…多っ!?
え!?皆こんなに食うの!?
一夏や千冬さんに至っては見るだけで胸焼けを起こしている…お前も作ったんだよな!?
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