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箒、ぶり大根の煮付けとは随分似合うな
「一夏作だ」
よろしい、ならば俺も頂こう
「向こうの一夏も料理は得意なのか?」
一夏は一夏と言っておこう
「…成る程、全て理解した」
…そうか
鈴は…見た所弾作か?
「ん、まぁね(むぐむぐ…ゴクリ)…流石は弾、また腕あげてるわね…大火力が必要な料理になると本当強いわ」
ほう?流石は炎使いと言った所か…
「料理人には有り難い魔法よね…水も使えればなおさら」
全く、うらやましいかぎりだ…まぁないものねだりしても仕方ないか
「ロマン少年、楽しんでるかい?」
紅蓮無さん!? 今飲んでたんじゃ…
「うん、身代わりを置いてきた」
何だろうか、激しく嫌な予感がする
そう思いながら視線を動かせば…
「かんざしちゃん、二人ぃ…」
「かいちょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
楯無さんと…
「うわへへへ…」
「一夏ァァァァァァァァァァ!?」
一夏と…
「…………」
ダダンダンダダン!!×2
ゴルゴった弾が居た
あんたら何未成年に呑ませてんの!?
「ふっ…魔法使いたる者、酒や薬物には強くないと」
なるほど納得…出来るかァァァァァァァ!?
「まぁ、そんなことぁどうでもいい」
よくねぇ!!
「どうだい真宏君、番外位にでも名を連ねて見る気はないかい?」
ピクリと、空気が変わった
先程までの愉快な雰囲気は一転、あからさまに剣呑な空気が充満する
「……」
弾のゴルゴ顔のせいで何人か笑いをこらえいる、自重しろ
「俺は魔法なんて…」
「うん、確かに魔法は使えない、才能の欠片もない」
…ぐぬぬ
「だが君にはロマンがある」
…はい?
「心が抱いた憧憬を、夢を力に変える術がある…確かに魔法は使えない、だがそこは重要じゃない…『真宏君の、真宏君による、真宏君だけの力』…君だけの究極の一に至れるかどうかが重要なんだ」
この時俺は理解した!!
この人(?)もロマンへの探究心を持っていると!!
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