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ドラゴンハンターが数を減らしていくのを止めるためある機関が作られた。 それが、ドラゴンハンターを志す者のための機関、「カルデラ」だった。 カルデラは、入学者に実践的な戦闘訓練やサバイバル術の指導を行った。 ぶっつけ本番の狩りに出ざるをえなかったハンターの卵達は、それなりの経験と実力を身につけた状態で、初めての竜狩りに出ることが可能となった。 カルデラは世界各地の支部に所属するドラゴンハンターの実力をある程度まで平等にした。 一部を除いては。 既に極東支部には、約数百人もの未開地への探索を参加する予定の学生が集まっていた。 レインとカインは最後の参加者として、極東支部の上空にいた。 空は暗く、月が星を従え浮かんでいた。 極東支部は巨大な塔が建っているが本体は塔ではなく、地下にある小規模の都市が本体であった。 入口である塔の周りは対竜壁が二重に建てられ、壁と壁の間にスラム街が広がっていた。 「・・・どこも似ているなスラム街は。」 外を見てカインが呟く。 「いつになったら人類は安泰を迎えられるのか……」 カインがそんなこと言っているが、レインには、そのようなことを考える余裕がなかった。
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