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「ちょ、ちよっと待ってよ恭也!あの子はどうすんの?」 「そんなことより真季奈、早く秋彦のとこ行こうぜ!」 恭也は追いかけてきた真季奈の手を掴んで引張って行ってしまった。 「そんなことって酷いなおい。」 残されたレインはただ呟くしかなかった。 「兄さん!」 しばらくして、座り込んで脱力しているレインの元に、カインは駆け寄った。 「・・・ごめん。俺が代わっていればよかっよな。俺、兄さんより体が大きくなければ……」 自分を思ってくれるのは嬉しいのだが、遠回りに体が小さいと言われてみたいで悲しい。 「兄さん、立てる?」 「ああ、通りすがりの人にキャッチされたからな。」 戦闘機の中で打った背中や腰はまだ痛かったが、立つには支障はなかった。 「お、生きてるな。」 ハンターは無表情だった。 ――ドラゴンハンターになるなら生きてて当たり前だからな。 ハンターは胸ポケットから傷だらけの懐中時計を取りだし、現在時刻を見た。 「間に合ったな。ガキども、ついて来い。」 ハンターは懐中電灯をしまい、歩き出した。 カインはレインを支え、ハンターの背中を追った。 「すごいな。」 「・・・・・うん。」
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