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……とは言っても、旧支配者の存在を知っている者は少なく、対応出来る者はさらに少ない。
一部のカルトなどの信奉者が、怪しげな儀式などを行い、地元の住民や警察組織等と衝突する事はあっても、旧支配者の直系のクリーチャーなどが表に出る事はまず無い。
しかし極少数ではあるが、その存在を知り、さらには旧支配者の復活を阻止しようとする者達もいる。
もちろん人間に出来る事はたかが知れている。だから彼らは互いに結び合い、旧き神の力を借り、さらには旧支配者同士の争いをも利用して戦い続けているのだ。
これはその争いの中で、望まずに戦う力を得て翻弄される二人の若者と、二人を助ける仲間達の、哀しき宿命を描く物語である。
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