5人が本棚に入れています
本棚に追加
まだ彼女逹から百数十メートル離れた距離だが、甲高い鳴き声?を発して追っかけて来る奴等がいる。
その毛むくじゃらの体躯から、一見すると日本猿にも見えた。けれど、あまりにもサイズが違い過ぎる。マウンテンゴリラ並みの身体の大きさで、オマケに太い首に乗っかっているのは、どう見ても犬の頭にしか見えない。
そんなこの世界では確認されていないはずの生物、その中でも一回り身体の大きなリーダー然とした個体が甲高い声で指示すると、群れは整然とした動きで彼女逹への包囲を縮める。
どうやら、見た目に比べて知能は高いようだ…
どちらにせよ、追い付かれるのは時間の問題だろう。とは言え、走るのを止めるわけにもいかない。
獣人?達の思惑は判らないが、捕まればただでは済まないだろう。喰われるだけなら良いが、その前に凌辱される可能性もある。
最初のコメントを投稿しよう!