第0話

4/9
前へ
/9ページ
次へ
女性が息が整ったようですぐに話しかけてきた 「えっと……あなたは……」 手元にある資料をめくりながら何かのページを探しているようだ 「――あった、あなたは八雲朔夜<ヤクモサクヤ>さんですよね?」 と頭に疑問符を付けて聞いてきた 「はい、そうですけどあなたは一体…」 「私ですか?私は最近就職した神様です。」 と、なんとも反応しづらい答えが帰ってきた ん?神様?ふと疑問に思ったことを聞いてみた。 「神様って就職するんですか?」 「はい、普通にしますよ、だから人間と同じように給料がありますし、半年以上働いたら有給もありますよ、ついでに言うと就職せずに人から崇め奉られてそこから宗教団体を作ったり、まあそれで成功して、今も名を知られている宗教団体なんてほんの人握りなんですけどね、それがいやで、とある馬鹿な神様が新世界の神になるって言って人間界に堕天した神もいましたね、その後はどうなったかは知りませんけど、とまあ、色々な神様、それこそ八百万の神というくらいたくさん存在していてそこら中に神様は居るんですから、こんな事を人間が聞いたら信仰や宗教団体の存在意義が無いでしょって言われたらそこまでなんですけどね、まあ人間が信仰をするようになったかと言うとーーー」 「分かった分かったから、そこで止めてくれ俺の頭がこんがらがってきて段々と脳の処理能力が追い付かなくなってきたから」 「そうですか……」 と、色々と話している時の表情嬉しそうな顔ががしょんぼりとした顔を見た瞬間に罪悪感に苛まれてつい 「また、今度一緒に話を聞いてあげますから」 と、目の前の女性の頭を撫でながら約束を取り付けると嬉しそうなでも恥ずかしそうな表情を浮かべて 「はい、また一緒にお話しましょうね」 と、心の底から喜んでいた。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加