相棒?

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携帯を取り出し青島総監にかける。「青島だ。」「速水です。井上巡査長についてですけど……」「ああ。そろそろ電話が来る頃だと思ってたぞ。」「どうゆう事です?」「今年入った新人で一番優秀だ。使ってくれ。」「…はっきり言いますよ!新人を俺に付けても………」「わかっている。だがそれが公安の協力の条件だ。」「………わかりました。」「頼むぞ、速水」なる程……公安め。「すごいですね!総監と仲良いんですね!」俺の思考を遮る天然な発言が響く。「あ!これ私の書類です。忘れてました!」なになに…?東京大学卒、キャリア組か。警察学校の成績トップ……射撃優秀、逮捕術優秀…出世頭だな。だが…実戦経験はなし。「井上巡査」 「はい?」「銃を人を向けた事は?」「…ないです」「人を撃った事は?人を斬った事は?…人を殺した事は?」「……ありません…」表情が暗くなっていく。「だったらやめた方がいい。相手は人を殺す事をなんとも思わない。俺もだ。敵と戦闘になったら敵を殺さなきゃならない」「……………」「できるのか…?」〈緊急入電!緊急入電!現在自衛隊車両が何者かに攻撃を受けている模様。なお犯行グループは銃を装備している。状況によって発砲を許可する。繰り返す………〉おそらく弾薬を狙ってるな…あいつらかもしれない…。「俺は行く!井上巡査は…」「あたしも行きます!」「……銃は?」井上はニューナンブを抜いて見せる。「わかった。一緒に来い、ただし俺のそばをはなれるなよ」「はい!」
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