実戦

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ヘリの爆音が緊張を高めていく。わたしは今東京上空を現場に向かい移動している。隣りには速水巡査長。(警部補なんだけど警部補ってよぶなって言われた)「これを着ろ。防弾チョッキだ。敵が5.56mm弾を使ってきても着てれば助かるかもしれない」着てみる。ちょっと重いかも。でも命には代えられない。「いいか、無理はするなよ!危ないと思ったらどっか隠れてろ!」「はい!」 返事を返してみるけど心臓はバクバクだ。現場が見えて来た………人が倒れてる…血まみれだ…。「低く飛べ」 速水巡査長が指示を出す。車が燃え、黒煙を上げてる。これじゃ護衛の人は………。「あれだ!!あのトレーラーを追え!」わたしが現場の惨状に吐き気を覚える中、速水巡査長の視点は違うところにあった。ヘリが速度をあげる!「できるだけ隣りに寄せろ!タイヤを打ち抜く!!」 その時荷台がおもむろに開き……「速度を下げろ!」急減速したヘリが大きく揺れる!「きゃああ!」ズダダダダダ!! ダンダン!ヘリから火花が飛び散る!と同時に速水巡査長が撃ち返す!「ひゃあ!」「前に出ろ!」「撃たれますよ!」「撃たれる前に出ろ!落とされるぞ!」ヘリが速度を増して行く。間髪入れずトレーラーから銃撃!ダン!は来なかった。速水巡査長の撃った銃弾がトレーラの男を撃ち抜く。荷台から転がり落ちて行った…。「止まれぇ!!」銃声が連続する。タイヤを破裂したトレーラーが制御を失い、建物に衝突する。「降りるぞ!」
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