銀の瞳

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「速水巡査長!速水巡査長!」声が耳に響く。爆音のせいで耳がおかしくなってやがる。「速水巡査長!速水巡査長!」聞こえてるって。「おい!こっちだ。」「速水巡査長!?」井上がこちらを見る。「よく生きてましたね~?」ギリギリだった…とっさに建物に入らなきゃ細切れになってたところだ。手榴弾の爆発する場面が走馬灯の様に見えたからな。「必死に生きもするさ……会いたい奴ができたからな。」「?」井上は首を傾げる。「お前こそ、よく生きてたな。初の実戦では生き残っただけで合格だよ。」井上の顔が輝く。眩しい。「ホントですか~!嬉しいです!😆」遠くからサイレンが聞こえる。今頃応援が来やがった。「んじゃ、帰るぞ」「はい!😃」
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