イントロダクション

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「速水巡査長、コーヒーです!」「サンキュー、お前帰らないのか?」ムッとした顔をする。「上司が働いてるのに帰れませんよぉ~!」「報告書はでき上がってんだろ?だったら少しでも自分の時間をとって休め。実戦を味わったあとならなおさらだ」頬を膨らます。素でやってんのか?コイツ?「速水巡査長は何時に帰るんですか?わたし待ってますから!」「言っとくがな、俺は帰る気ねえぞ。」「なんでですか?」「家に帰る理由がないからな。帰ってもやるコトはない。寝るだけだ」井上の顔が明るくなる。「だったらわたしと食事に行きましょうよ!やるコトないなら良いですよね?」喜怒哀楽の激しいヤツだ。しかしこの様子では帰る気配はない。ハラも減ったしちょうどいいか。「わかった。じゃあお前の店でいいよ。うまいモン喰わせろよ?」井上の顔がさらに輝く!直視できない。アイドルにでもなれば良かったろうに。「任せてください!井上巡査長とっておきの店がありますから!」
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