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八神が獲物を鞘から抜き切る……ヤツの武器は日本刀だ。八神は刀一本で何百という敵を切り刻み、処刑してきた。「…リアル斬鉄剣は健在か…」俺は銃を向ける。「ガン=カタ…久しぶりに見せてもらう」「期待すんなよ…見せる前に脳天に風穴空いてるかもしれないからな」「フッ……いくぞ」引き金を引く、消音の効いた甲高い銃声が響く…がキィン!キィン!キィン!という金属音にかき消された。「止まってみえる…その程度の銃では俺は止められない…」ヤツは銃弾を弾き落とす……得意技だ。ベレッタじゃ足止めにもならない。ヤツの間合いに入られた…鋭い剣光が首に迫る!「ぬお!」バックステップで回避。次は手首を返しての袈裟斬り。半身そらしでかわす!鋭さ、速さ共にはるかに増してやがる!踏み込んでの唐竹割り。ここだ!一歩踏み込んで手首を…抑える!!「何!」横に払って、弾丸を叩き込む!「ちっ!」バシィ!「ぐあっ!」水面蹴りか!体制が崩れ、背中から地面へ。「殺った」持ち替えての突き!飛び起きの要領で避け、切っ先がアスファルトに突き刺さる!バク転で体制を直し「殺ってから言えよな!」射撃!「!?」キィン!キィン!…逆手持ちで弾くのかよ。「今のは背筋が凍った…がまだまだだな。」八神は刀を持ち直した。背筋が凍っただとこっちは始まった時から凍ってるぜ…。前は余裕であの斬撃をかわしてたんだがな……年は取りたくないもんだ。「…………」今度は片手突きか!速い!が見えないワケじゃない!頬をかすらせつつよけ、蹴りを放ち間合いを取る。このままではいずれバラバラにされちまう………ここは……逃げるが勝ちだ…な! ダッシュ!!「……?逃がさん…」俺はコンテナ置き場へ走った。八神もすかさず追ってくる。ただ逃げたわけじゃあない…………そろそろだな…
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