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【流星Side】
鈴蘭女学院の正門前、取り巻きの見ている中、美希はつかつかと俺の目の前に歩み寄る。
「石田流星だよね?」
「おぅ、葉月美希だよな?」
「うん、流星、花菻高校なんだね」
「美希こそ、お嬢様学校の鈴蘭女学院なんだな」
「まぁね、落ちこぼれないようにしがみついてる」
美希と俺は幼稚園から小学校を卒業するまで、同じスイミングスクールだった。
「はじめまして、俺は花菻高校の横田北斗です。だんご三兄弟の友達。俺達カラオケに行くんだ、一緒に行かない?」
彼女達は顔を見合せる。
「ごめんなさい、私達カラオケはちょっと…」
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