一章 干支武術の師範たち

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~凪side~ 馬道場前 凪「ここが馬道場…。」 私は馬道場の前に やってきた 凪「木下先輩…。私、頑張って強くなります…。」 私はそう つぶやくと 道場の中に入った 馬道場内 凪「すみませーん…。誰かいますかー…?」 私はゆっくりとした 足取りで歩く 凪「むぅ…。誰もいない…。」 私はちょっとだけ 不安になってきた このまま誰も いなかったら どうしようかな… 「あのー。そこの、お嬢ちゃん。」 凪「は、はいっ!?」 突然話しかけられ 私は驚いてしまった 「あ、びっくりさせてごめん…。大丈夫かい?」 凪「あ、はい…。」 私はそう言って 声がしたほうを向いた 「立てるかい?」 そこには茶髪で 爽やかな美少年が 立っていた 凪「は、はい…!」 私はなんだか 恥ずかしくなり すぐに立ち上がった 「僕の名前は馬原疾風。ここの師範だよ。お嬢ちゃんは?」 茶髪の美少年 馬原さんは 自己紹介をすると 私の名前を尋ねてきた 凪「私は山井凪です。馬道場に馬拳を習いにきました。よろしくお願いします。」 私は自己紹介をすると 一礼した 馬原「礼儀正しい、お嬢ちゃんだね。僕も見習わないとね。」 馬原さんはそう言った 凪「いえ。それで早速ですが、馬拳ってどんな拳ですか?」 私は馬原さんに聞いた 馬原「馬拳っていうのはね、風のように素早い動きで敵を倒す拳だよ。」 馬原さんが教えてくれた 風より素早い動き… すごい拳だ… 私はそう思った 馬原「それじゃ、早速始めるけど。先に言っておきたいことがある。」 凪「なんですか?」 馬原「稽古着の下には下着をつけないと大変なことになるよ。」 凪「え…?ひゃっ!」 そして私は下着を つけたあと修行を 開始した
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