一章 干支武術の師範たち

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~中山side~ 羊道場の中庭 中山「あう~…。師範さんはどこですか~…?」 私は師範さんを 探していた そのとき 「誰だ。俺の名前を呼ぶのは。」 一人の大きな 男の人が出てきた 空飛ぶ羊さんみたいな 動物を連れて… 中山「あ~!見つけました~!」 「…?」 私の言葉に男の人が 首をかしげた 中山「私に羊拳を教えてくださーい!」 私はそう言った 「なんだと…?ふざけるなっ!」 男の人が怒った 何か悪いこと 言ったのかなー… 「いいか!まず、その胸はなんだ!そんなに大きくて羊拳が習得できると思っているのかっ!」 男の人が更に ヒートアップする 「女性というのは胸が平らで背が低くて幼いのが理想とされるんだ!わかったか!」 男の人が熱弁をふるう 中山「そんな~…。」 私は泣きそうになった 胸が大きいのは どうしようにも 出来ないのにぃ… 中山「ふ、ふぇええん!」 私はとうとう泣き出した 「ちょ…。ご、ごめん!ちょっと言い過ぎた!前言撤回だ!」 男の人があわてて そう言った 中山「ぐすっ…。本当ですか…?」 私は涙を指で 拭いながら聞く 「ああ!教えてやるから泣き止んでくれ!」 男の人が言った 中山「はい…。」 そして私は泣きやんだ 「ふぅ…。俺の名前は樋川羊。羊道場の師範だ。で、こいつがヒッツジさんだ。」 男の人が自分の名前と 空飛ぶ羊の名前を 教えてくれた 中山「私は中山由衣ですぅ。よろしくお願いします。」 私も名前を言った 樋川「それじゃ、まずは一つ聞いておこう。由衣だっけか?お前は妹はいるか?」 中山「はい。姉も妹もいますよ~。」 樋川「よし!合格だ!じゃ、早速修行開始だ!」 そして私の修行が 開始された
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