一章 干支武術の師範たち

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~渡side~ 渡「師範殿ー。どこにいるんですかー?」 猿道場近くの洞窟で 俺は猿拳の師範を 探していた 道場に行ったら 洞窟に来いって 言われて来たのに いないとか ふざけた話だな… 俺がそう思ったとき 「お前は今、『道場に行ったら、洞窟に来いって言われて来たのにいないとかふざけた話だな…。』と、思ったな」 背後から 俺の心の声を 当てられた この声は師範殿だ 渡「まったく…。何してたんですか…。」 俺はそう言って 振り向こうとした 「どこを見ている?俺なら前にいるぞ。」 渡「なっ…!どうして…?」 いつのまにか師範殿が 前に来ていた 「はっはっは!お前の動きや言動ぐらいなら簡単に当てれるさ!」 師範殿はそう言った 渡「師範殿ー…。ふざけてないで修行しましょうよ…。」 俺は師範殿に言った 「まあ、落ち着けよ。お前がこの『読行言』の能力を使えるようになれば、俺の息子より強くなれるんだからよ。そう…、流星より強くな…!」 猿道場の師範であり 木下の父親である 木下秀正さんがそう言った 渡「でも、本当に相手の言動や行動が読めるだけで、木下たちより強くなれるんですか…?」 俺は師範殿に聞いた 秀正「なれるさ。この能力は相手の心を読むことだ。相手の心理状態を理解するというのは、戦う上で重要なことなんだ。」 師範殿はそう言うと 秀正「さ、修行を始めるぞ。まずは、集中力を高めるトレーニングからだ。」 渡「はい。お願いします。」 そして師範殿… 秀正さんとの 修行が始まりを告げた
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