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~渡side~
渡「師範殿ー。どこにいるんですかー?」
猿道場近くの洞窟で
俺は猿拳の師範を
探していた
道場に行ったら
洞窟に来いって
言われて来たのに
いないとか
ふざけた話だな…
俺がそう思ったとき
「お前は今、『道場に行ったら、洞窟に来いって言われて来たのにいないとかふざけた話だな…。』と、思ったな」
背後から
俺の心の声を
当てられた
この声は師範殿だ
渡「まったく…。何してたんですか…。」
俺はそう言って
振り向こうとした
「どこを見ている?俺なら前にいるぞ。」
渡「なっ…!どうして…?」
いつのまにか師範殿が
前に来ていた
「はっはっは!お前の動きや言動ぐらいなら簡単に当てれるさ!」
師範殿はそう言った
渡「師範殿ー…。ふざけてないで修行しましょうよ…。」
俺は師範殿に言った
「まあ、落ち着けよ。お前がこの『読行言』の能力を使えるようになれば、俺の息子より強くなれるんだからよ。そう…、流星より強くな…!」
猿道場の師範であり
木下の父親である
木下秀正さんがそう言った
渡「でも、本当に相手の言動や行動が読めるだけで、木下たちより強くなれるんですか…?」
俺は師範殿に聞いた
秀正「なれるさ。この能力は相手の心を読むことだ。相手の心理状態を理解するというのは、戦う上で重要なことなんだ。」
師範殿はそう言うと
秀正「さ、修行を始めるぞ。まずは、集中力を高めるトレーニングからだ。」
渡「はい。お願いします。」
そして師範殿…
秀正さんとの
修行が始まりを告げた
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