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台所
バンッ
松中「根津師範!」
俺は台所の扉を
開けると同時に
根津師範の名前を呼んだ
根津「な、なんだ?いきなりどうしたんだ雄平?」
根津師範は無事だった
松中「根津師範が遅いから心配してたんですよ!」
俺は語尾を強めて
そう言った
根津「すまんすまん。今日は煮物を作ってたから遅くなってな。そろそろ呼びに行こうかと思ってたからちょうど良かった。」
根津師範はそう言うと
鍋の火を止め蓋を開ける
甘辛い良い匂いが
台所中に広がる
すると
ぎゅるるるる
松中「あー…。腹減ったー…。」
俺の腹の虫が鳴った
根津「ははは!よし、食うか!」
松中「はいっ。」
そして俺たちは
夕食を食べ始めた
根津「……!」
根津師範が黙々と食べる
松中「……。」
俺は呆然としている
この光景を見るのは
5日目になるのだが
まだ見慣れないなー…
根津「どうした雄平?お前も食えよ!修行のあとの飯は最高だろ!」
根津師範は俺に言うと
またガツガツと食べ始めた
松中「根津師範のようにはいきませんよ…。」
俺は根津師範に言った
根津「おいおい…。これくらい食わないと強くなれないぜ?『気深』は強い集中力が必要な技だ。たくさん食って集中できる体力をつけないと!」
根津師範が俺にそう言った
強い集中力か…
なるほど…
たくさん食べて
体力をつけることが
集中するのに
持ってこいってことか…
俺は一人うなずいた
根津「わかったなら食え!まだまだあるからな!」
それを見た根津師範が
そう言った
松中「はい!」
俺は大きな声で
返事した
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