三章 鼠のように動け!松中の鼠拳修行!

4/5
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/101ページ
台所 バンッ 松中「根津師範!」 俺は台所の扉を 開けると同時に 根津師範の名前を呼んだ 根津「な、なんだ?いきなりどうしたんだ雄平?」 根津師範は無事だった 松中「根津師範が遅いから心配してたんですよ!」 俺は語尾を強めて そう言った 根津「すまんすまん。今日は煮物を作ってたから遅くなってな。そろそろ呼びに行こうかと思ってたからちょうど良かった。」 根津師範はそう言うと 鍋の火を止め蓋を開ける 甘辛い良い匂いが 台所中に広がる すると ぎゅるるるる 松中「あー…。腹減ったー…。」 俺の腹の虫が鳴った 根津「ははは!よし、食うか!」 松中「はいっ。」 そして俺たちは 夕食を食べ始めた 根津「……!」 根津師範が黙々と食べる 松中「……。」 俺は呆然としている この光景を見るのは 5日目になるのだが まだ見慣れないなー… 根津「どうした雄平?お前も食えよ!修行のあとの飯は最高だろ!」 根津師範は俺に言うと またガツガツと食べ始めた 松中「根津師範のようにはいきませんよ…。」 俺は根津師範に言った 根津「おいおい…。これくらい食わないと強くなれないぜ?『気深』は強い集中力が必要な技だ。たくさん食って集中できる体力をつけないと!」 根津師範が俺にそう言った 強い集中力か… なるほど… たくさん食べて 体力をつけることが 集中するのに 持ってこいってことか… 俺は一人うなずいた 根津「わかったなら食え!まだまだあるからな!」 それを見た根津師範が そう言った 松中「はい!」 俺は大きな声で 返事した
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!