四章 蛇のようにしなれ!中江の蛇拳修行

2/7
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/101ページ
蛇道場近くの岩場 5日間の基礎修練を積み 今日から技の習得に入る 大蛇「それじゃあ、今から蛇拳の技を教えます。」 大蛇さんが俺の前で 話し始めた 中江「お願いしますっ!」 大蛇「まずは俺が見本を見せるから、よく見ておいてください。」 中江「はい!」 大蛇さんに言われた通り 俺は大蛇さんの 動きを見始めた 大蛇「はぁああああ!」 大蛇さんの周りの 地面が揺れ始めた 中江「な、なんだっ!」 俺は驚いて後ろに下がる 大蛇「うぉおおおお!」 大蛇さんが叫びながら 右腕を高く上げた 大蛇「これぞ蛇拳の基本!『蛇鞭斬』!」 大蛇さんは技名を言うと 右腕を地面に 叩きつけようとした そのとき ぐにゃっ… ドンッッ 大蛇さんの右腕が 蛇のように撓ってから 地面に叩きつけられた スパァアアアアアンッッ! なんと大蛇さんの一撃で 地面が叩き割られた 中江「な、なんだと!」 俺は自分の目を疑った あの腕の動き そして威力は 人のものではない 大蛇「見たか…!これが蛇拳の基本だ…!この腕の撓りこそ俺の拳の真髄だ…!」 大蛇さんは 口調を変えそう言うと 俺に指を向けて 決めポーズをとった 中江「す、すげえ…!」 それを俺は ただ呆然と見ていた 大蛇「さ、次は鴻くんの番だよ。」 大蛇さんは いつもの口調で そう言った そして 中江「いや、無理ですから。」 俺は大蛇さんに 突っ込んだ 大蛇「ああー…。確かにね…。ごめん…。」 俺に言われて 大蛇さんが謝る 本当にさっき 地面を叩き割ったとは 思えないな…
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!