一章 干支武術の師範たち

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~神楽坂side~ 虎道場内 「座ってもいいですよ。」 虎道場の中で若い女の人が 私にそう言った 神楽坂「はい。失礼します。」 私は言われた通りに座った 「神楽坂さん…。でしたっけ?」 女の人が私に聞く 神楽坂「はい、そうです。」 その言葉に私が応えた 「えーっと…。嵯峨学園の生徒さんですよね?」 神楽坂「はい。それがどうしたんですか?」 女の人の問に私が問う 「いえ、私の妹がそこに通ってるからつい…。」 女の人はそう言うと 軽く微笑んだ 神楽坂「名前はなんて言うんですか?」 私は気になってしまい 女の人に尋ねた 「私の妹の名前は中山由衣。私の名前は中山虎子です。」 女の人…虎子さんが そう教えてくれた 由衣とは全然 似てないわね… 主に胸だけど… 虎子「…?どうかなさいましたか?」 神楽坂「い、いえ!なんでもありませんよ!」 私はそう言った 危ない危ない 流石に初対面の人に そんな失礼なこと 言えないわ… 虎子「似てないって思いましたか?」 神楽坂「ギクッ…!い、いえ…!そんなことないですよ!」 虎子さんの問いかけを 私は必死でごまかした 虎子「あの子は私と違いますから。特に胸とか…。」 虎子さんはそう言うと 自分の胸を見て落胆した 明日香先輩が見たら 怒るだろうなー… 神楽坂「虎子さんだってスタイルいいじゃないですか。」 私は虎子さんに言った 虎子「ありがとうございます。それでは遅くなりましたが虎拳の修行を始めましょうか。」 虎子「はい。よろしくお願いします。」 そして虎子さんと 私の虎拳修行が 始まりを迎えた
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