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「さて、そろそろエルとレムの結果を見に行きますか。」
二時間の時を経てようやく完食した瑠璃姫は立ち上がった。
今いる部屋からゴーレムたちが掘った横穴を通じてその先へ向かう。
松明代わりの火の魔光球を3つ使って辺りを照らし、ヒカリゴケ、魔樹、油草の種をポケットに入れて向かう。
「…これは…そこそこ広そうですね。」
横穴を抜けるとそこは、魔光球の光で全体が見えないほど。
「…エル、レム、いますか?」
「「よんだー?」」
暗がりから二体が現れた。
「これ、どれくらい掘ったのですか?」
「直径2キロー」
「全高1キロー」
「ファ!?」
驚きのあまり変な声を出した瑠璃姫
「「これで数年はもつのー」」
「ゴーレム恐るべし…まぁダンジョンの特性でも働いたのでしょう…では二人とも、次のお仕事です。」
「なあにー?」
瑠璃姫はポケットからヒカリゴケと魔樹の種を取り出した。
「エル。ヒカリゴケを天井の真ん中に植えてきてください。レムは魔樹の種を、このエリアの中心に…ヒカリゴケで天井が満ちる頃には芽は出てるでしょう」
「「はあい」」
二体は受け取り、再び暗がりへと入っていった。
「で、これは…」
瑠璃姫は油草の種を取り出すと、振りかぶり地面へ叩きつけた。
「これでいいでしょう。野生種らしいですしね」
そして瑠璃姫は再びコアのある部屋へ戻っていった。
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