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「うう…ますたぁ…」
「『ああ。やっぱり』」
入ってすぐに白いゴーレムがいた。
レムと同じ大きさのエルだ。
とはいえ足しか見えなかったが
「だしてー」
「…レムの成長痛が終えるまで待ってください。今の私では無理ですよ。」
「壊していい?」
「…まぁ、できるのでしたら…」
「よおし」
するとビシビシという音と共に回りがひび割れ始めた。
「…退避ー!」
瑠璃姫は慌てて穴から這い出るとその後亀裂と共に穴の辺りが一気に崩れた。
「脱出!」
崩れた瓦礫からエルが現れた。
「ぶ、無事でなにより」
「いえいえ、マスターこそご無事で」
ピシピシ
「まぁ僕はすぐ逃げましたからね。それよりなにしてたのですか?」
「実は植物たちに水を与えようと水源を目指していたのです。破壊すれば亀裂で繋がる可能性もありましたので許可を頂きました。」
「…え?」
ドカァァァンという音と共に大量の水が押し寄せてきた。
「ちょ!エル!エルゥ!?塞いで!水多い!これ水脈ブチ当たってますよね!?きゃあああ!?」
叫びながら大量の水に飲まれる瑠璃姫だった。
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